軽度自閉症の子を持つ母の日記

3歳で軽度自閉症と診断された息子を育てています。

息子の痛みを忘れないために雑文を

健康診断で採血を受けた。
昔から血に弱くて、献血で倒れたこともあり採血はベッドに横たわってやってもらっている。
採血後はそのまま横たわって五分ほど時間を潰すのだけれど、バイオメドのために息子が採血した時のことを思い出して、少し泣いた。
1月の検査のとき、今から痛くなるけど、我慢できますかー?と聞いたら、はーい!と答えてくれた息子。言葉通りにしばらくは我慢してくれたけど、たくさんの血を取るために長い時間がかかって、途中からはもうやだ、取ってと泣いていた。それでも暴れることはなくて、私は申し訳なくて半泣きになりながら抱きしめていた。
今の私がちょっとの採血で横たわっているほどなのに、まだ3歳だった息子はどれだけ辛かっただろう。
5月のアメリカでも、私がひるむほどの量を取った。ひるむ私に容器の半分だけだからって先方は言ってたけど。慣れない土地でホテルで寝てるところに採血されて、やっぱり息子は泣いた。私はただ抱っこして、歌ってなだめるだけで。
親の私は、お金出すだけで痛い思いを代わってあげることはできない。こんな風に産んでしまってごめんねと毎日思っているけれど、直接に痛みを伴う行為は本当に切ない。当の本人は毎日の注射にも慣れてきているけど、慣れるまで注射してることもまた申し訳ない。
だからといって治療をやめる選択肢はないのだけれど、この申し訳なさと切なさは、私がずっと抱えて行かなくてはならないのだろう。慣れて忘れてしまわないように、とりあえず書き残しておく。