軽度自閉症の子を持つ母の日記

3歳で軽度自閉症と診断された息子を育てています。

思考実験あるいは取らぬ狸の皮算用(障害は社会の側にあるとすると)

障害は社会の側にある、という考え方?があります。
主に車いす利用者の方の動線で表されるやつだと思う。
社会福祉について学んでないので違ったら申し訳ない。
ちょっと前の騒動からこっち、よく考える。
社会の側にあるとして、社会側で拾える障害ってどんなものかな?と。
将来の息子が生きる社会がどうなっているかなーという思いもあり。

私は眼鏡なしでは外が歩けませんが、眼鏡に頼らないと生きていけないんだから自立してない!とか言われたことないです。
車いすも同様に、もっと進化して段差も階段も坂道もへっちゃらさ!ってなったら、車いすに頼るなんて自立してない!とか言われないでしょう。平時なら。
災害には対応できないかもしれないけど…。
今は車いすがそこまで進化してないから、代わりに人の手を借りることになって、人の手を借りていいというシステムを社会が作り上げているわけで。
それこそが合理的配慮というものですが、やはり人の感情はままならないものなので、人の手が入るとバッシングもある。
そこに人の手を介するとどうしても感情が発生するから。
当事者だけでなく、第三者にも。
エレベーターに感謝しろ!とか言われなくても、車いすを運ぶ駅員さんには感謝しろ!ってなってるもん世の中。
車いすを運ぶのは駅員さんの仕事」というシステムを利用してるんだと思うけど、理屈はわかるんだけど、それはそれとして駅員さんってシステムじゃなくて人だし…ってなる気持ちもわかる。
だからやっぱり機械って偉大だし、機会が進化したら割とみんな幸せになれるよね…。

で、考えるんです。
知的障害を拾える機械ってあるかな…。

例えば。
最近はセルフレジができているので、細かい計算ができない知能でも、財布の中のお金を全部レジに入れて、(額が足りていれば)買い物がまあできるなーとか。
もっと言えば、財布の中の残金がいくらなのかを常に把握した上で計算してくれるシステム的なもの、財布と連動したアプリとかで、陳列棚の買いたいものの値段を読み込ませたら足りるかどうか自動で計算して教えてくれるような…なんかそういうアプリとかさ…できればさ…。
「お金が足りません、いらない商品を選んでください。お勧めは牛乳を買ってヨーグルトは諦めることです」とかアプリが教えてくれれば、アプリを常に起動する、ダメな時にパニック起こさずにアプリに従う、というところを叩き込めば買い物できるんじゃね?とか。
150g200円の肉と、100g130円の肉のどっちが高価なのかわからなくても、アプリで読んだらどっちがお勧めって教えてくれるとかさー。まあそこまでいかなくても、今は100gあたりの値段を値札に書いてくれてるお店も多いので、それで対応できるかもしれないけど。
数の多寡がわからなくてもアプリが指示してくれたらなんとか…みたいな。

時計読めなくても今はデジタルがあるし。
時間守れない人をなんとかアラームしてくれるアプリとかさ。

JRの職員さんは残高無限大のSuicaを持ってるとかいう噂を聞いたことがあるんですが、障害者にはそれを支給しちゃえば、例えば改札前の切符を買う付き添いとかいらないよね…?とか。
それやって悪い人に使われてしまっては困るので、なんか本人でなければ通過できないシステムを作ってさ…。
体内にICチップ埋め込んで改札と連動させるしか私の頭では思いつかないけど、指紋も同時に示さなきゃいけないとか虹彩をとかなんかできるんじゃないの?知らないけど。お金さえあれば…!

で、またしてもアプリで、目的地を事前に設定しておいて教えてくれるの。道を。
GPSの精度がものすごい上がって、駅のホームレベルまでわかるようになってくれて、常にスマホの画面の矢印の向きに従って進めばいい、ようなやつ…。
今のカーナビの地図ではなく、地図が読めない人でも矢印にだけ従ってホームとかドアとかまで。
停止はしてもいいけど、反対に進むとけたたましくアラームが鳴る。そしたら周りの人がヘルプも出せるし…。とか。
トイレ行きたくなったらどうしたらいいんだかわかんないけど。

オムツのまま生きていくとしても、多目的トイレに全自動オムツ替え機があるとか(どんなやつだかわかんないけど、車いすから抱き上げてくれてベッドに寝かせてくれるロボットとか、ズボンを脱がせてくれて足を上げてくれるロボットアームとかなんかそういう…)、公共施設の多目的トイレに常にオムツを替えてくれるスタッフがいてくれるとか…。
で、無料で利用できるの。
多目的トイレのスタッフさんはそのためだけのシフトなので、忙しいのに他の業務の手を止めてオムツ替えてやってる!とかなし。
もちろん高給で。
でもやっぱり機械でやれるといいよね。
人の手を介すると感情があるから。

ってやっていくと、悪い人に騙される、利用されるという点をクリアして、就労でお金を稼げるのか?という問題も傍に置いたら意外と軽度知的くらいまでは拾えるのではなかろうか。
国にお金が山のようにあって、たくさん福祉サービスでお金もらえて、そうしたら生活はどうにかなるのでは。
福祉サービスのお金だけで生きていくことを自立と呼ぶかは置いておいて。
そしたら悪い人が必ず利用したがるだろうから、そこの見守りをどうにかできたら。
あんまり見守ると人権問題だろうけど、LINEとかメールとかで騙されてるなってワードは自動で検知されるとか…。
直接の会話はどうしたらいいのかわからんけど。

あと、例えば目が見えない方が、スマホでテレビ電話しながら頭の部分にカメラをくっつけておいて、それで通話先の人が「前から人が来ます、一本右によけて待ちましょう。はい、通過しました。進んでください。そこに段差があります。今!右に曲がってください。少し回転しすぎです、体を戻して、オッケーです、進んでください」って音声で指示を出すみたいな。
そういうサービスないの?もうあります?
目の代行サービス。
コールセンター的なノリで、GPSスマホで代行サービスに繋がったらあとは誘導してもらえるとかさ…。
これが一番簡単に届きそうな未来な気がする。

なんかグダグダ書いてる…。

などとまあ、未来と技術をあれこれ夢想し、息子が今後後退したとしても、普通に暮らすだけなら不自由しない社会が来るんじゃね?という途方もない皮算用をしているのです。

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