軽度自閉症の子を持つ母の日記

3歳で軽度自閉症と診断された息子を育てています。

積み上げてきたもの、やってきた全てが無駄ではなくて

先週、担任の先生との個人面談がありました。
とても褒めていただき、なんの心配も問題もないということで(!)。
せっかくなので記録を残そうと思います。

勉強面はまったく問題なし。
テストもできてるし、授業態度もよいそう。
最近は特に、積極的に挙手し、クラスメイトの発言にも真摯に耳を傾け、そこからさらに自分の考えを深めていると。
マジか・・・。
親としては宿題とか見てるとなんでこんなバカなのって思うシーンが多々あるんですが・・・。
そうなの・・・。

交友関係もまったく問題なし。
休み時間の度にクラスの友達と仲良く遊び、お楽しみ会なども仲の良い友人と係を決めて積極的に参加していると。
なんならちょっと荒れているほかのクラスで浮いてしまった子を仲間に入れたりしている、らしい。
ほんとに・・・?
放課後毎日友達と遊んでるとは思ってたけどほんとに遊べてるの・・・?
いまだに信じられない気持ち・・・。

ADHD傾向も問題なし。
全体指示が通らないということは一切ない。
たとえば理科の実験の注意事項なども、事前に全体に言っておけばそれに問題なく従えている。
クラスのほかの特性のある子は教員が都度個別に指示を出すが、うちの息子は一切配慮いらない、そうです。
えー・・・。
信じられない・・・。

心配していた緊張しがちな性質も特に感じられない。
クラスの前で意見を説明するときなど、非常に堂々としていて、場を仕切ることも得意だと感じている。
場を与えられると能力を発揮する子だと思います、だそうな。
うぉぉぉ・・・。

クラスの係の仕事においては責任感を持ってきっちりこなしてくれている。
自分の役割を果たそうという意識が強く、真面目ですね。

などとすべて褒められ、一般論として友達とのSNSトラブルに気を付けましょう、ということで面談が終わりました。
書いててまだ信じられない。
私の心はいまだに未就学の頃、普通級でやれるはずがないっていう恐怖に駆られていた頃から動いていない・・・。
ですがこの面談でやっと、長年通ってきた療育は息子の中に積みあがっているんだなと実感できました。

将来の社会での居場所作りのために、今から家庭での役割を決めてやってもらいましょう、と療育で言われました。
それからずっとお風呂掃除を担当してくれているね。
正直なんのために・・・?って思っていましたが、学校での姿勢につながったんだね。

みんなの前で発表する練習、年中さんのときから毎週療育でやってたね。
ほんっとに緊張して蚊の鳴くような声でしか話せなくて、いつもその場の誰よりも小さい声で、母は本当に心配でした。
今は月に2回の療育で発表はしたりしなかったりだけど、いつの間にか得意になっていたんだね。

全体指示に従う練習もずっとずっとしてきたね。
就学相談のときには、区の担当の方に「全体指示に弱いから支援学級の方がいいと私は思う」と言われました。
保育園のときも一人だけ先生の指示がわからなくて慌てて周りに合わせようとしてできなかったりで、見学していた母はこっそり泣きました。
もう大丈夫になったんだね。

ああ涙が止まらない。
保育園に通いながら週2で長時間の療育に通って、週3で短時間の運動療育にも通って、さらにちょくちょくSTとかOTとか受けて、家でも母子で練習をして。
本当に大変だったね。
だけど意味があったんだね。
頑張ってくれてありがとう。

あの頃の頑張りが今の息子を作っている。
本当に療育を続けてきてよかった。
いつも漢方とかバイオメド治療とか、そっちにばかり感謝してきましたが、療育も意味があったんだと実感です。
息子の将来のために、これからも積み上げていきたい。



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