軽度自閉症の子を持つ母の日記

3歳で軽度自閉症と診断された息子を育てています。

三年半と三年

息子に自閉症の診断が降りたのが3歳半のとき。それから3年。この子なんかあるんじゃ、という不安を抱えながらもどこかで楽観視して、とにかく可愛がっていた3年半と、自閉症からの脱出を試みてきたこの3年。ほぼ同じ長さなんだなと突然気がついた。まあだから何があるというわけでもないんですが。治療やら療育やらの情報を集めたい方が読むであろうブログで書くことでもないんですが。気持ちを吐き出したい。

今でも診断前の夫とのやり取りは読み返せない。なんだかんだ大丈夫だろと思っている2人が可哀想で。

でも先日のWISCの結果を受けて、気が楽になってきていて、この3年間を懐かしむ余裕が出てきていて、夫とのやり取りを頻繁に思い返している。
私は本当に本当に息子のことが大好きで、息子のために私の寿命縮めていいくらいの走り方をしてきたわけですが、その根底というか、結局は夫なんだよな、夫が私の人生を変えたなとつくづく思う。夫は夫で私みたいなある種異人種を嫁にしたせいで人生相当変わったと思うけど。
私は自分が異人種な自覚があったので、夫でなければ結婚しなかっただろうし、出産もしなかっただろう。その結果これで、夫と幸せな老後を送りたい、夫に申し訳ない、と思ったのがとにかく治療のモチベーションだった。息子のことも大好きだけど。
こんな治療してると、母の愛で暴走して夫はないがしろ、的な印象をよく持たれるんですが。そんなことはなく、うちはなんだかんだ私主導ではあるものの夫も理解をしてやれることはやってやろう、と考えてくれている。のだけれど、やはり私とは熱意が違うところもあって、澤口先生に治療なんて無駄だ、って言われたらやめようとしたり、それで喧嘩したり、コスパについて苦言を呈されたり、なんやかんやはあるわけです。
それで、夫はまあ私と違って異人種ではないので、自閉症の息子だったとしても、世の一般的な親御さんのように葛藤して療育を頑張りつつも愛を持って見守る、ありのままに受け入れる、という人生を辿っていただろうなぁという申し訳なさも出てくるわけです。
息子を自閉症にして申し訳ないと思い、その分治療して治そうと思ったら今度は治療して申し訳ないと思うわけですよ!八方塞がり。
そんな葛藤の3年間、夫のありがとう、を支えにしてきた。少し伸びたらありがとう、なんもなくてもありがとう、と言ってくれる。
こないだのWISCの結果を見たときは、本当にありがとうと言ってくれた。それが本当に嬉しくて、何度も何度も反芻している。
夫が治療に反対だったとしても、私は離婚してでも治療をしただろうし、


というところまで下書きにありました…。
息子が6歳半のとき!今から2年前!
もう何も思い出せない。
最後には何が書きたかったんだろう。

とりあえず、夫への感謝はまだ続いています。
でも2年前にこの文を書いた時の感謝とはまた違うのかも。
夫への献身からの治療はあまりないかも!
2月の勝者によると中学受験は「父親の経済力と母親の狂気」だそうですが、自閉症治療もこれだとつくづく思う。
経済力を快く提供してくれてありがとう…。
私の狂気とは言わなくても執念に引かずに付き合ってくれてありがとう…。

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